育休オットとのんびりヨメの子育て話

30代夫婦、2歳・0歳姉妹の4人家族。男性の育休取得・育児について発信していきます。

育休を取得してわかった、子どもの成長機会を増やすコミュニケーションの極意

こんばんは、オットです。

 

育休を取得する目的は人それぞれですが、共通していることは「我が子に健やかに育ってほしい」ということかと思います。特に男性は「我が子にはこれからの時代に生き抜ける力を身につけさせたい」と“間違いの無い”子育てをしたいとお考えの方は多いのではないでしょうか?

 

わたくしオットも同じでございまして、日々読書やイベントなどに参加したり、それを我が子に実践したりして、学びを増やしております。まだ我が子は2歳と0歳ですので、何の証明にもならないのですが、オットが実践している育児ノウハウをこちらで少しずつ公開していきたいと思います。

 

父親的にはちょっと待った!でもそれ子どもの成長機会を奪っていませんか?遊びは子どもにとっての大事な成長機会、ちょっとやらせて見守ってみませんか?

2歳の長女は社交的な方でして、保育園にも行っていないのに、その辺の知らない子に自分から声をかけ、一緒に仲良く遊び、楽しかったねと満足して帰ることができる才能をもっています。

 

つい先日も、いつもの公園で遊んでいたところ、7歳の男の子と出会いました。その子は新品の高そうな黒光りした4WDラジコンで遊んでいました。長女はラジコンを見たのが初めてで、ウィーンと音をたて、前に後ろに進み、クルクルとスピンしながら縦横無尽に駆ける姿にすっかりココロを奪われてしまいました。そこで出た言葉は「ボクもやりたい…!!!」(余談ですが、長女はドラえもんにハマっており、一人称はワタシではなくボクなのです)7歳のお友達も「良いよ、貸してあげようか」と言いました。何て優しい子だ…。

 

皆さんならこのあとどうしますか?

 

私は少し嫌な予感がしました。お友達のラジコンはまだタイヤも新品で、おそらく土の上を走るのは初めて。もしかしたら誕生日で買ってもらったばかりなのかもしれない。それともお手伝いをいっぱいしてお小遣いを何ヶ月も貯めて買ったのかもしれない。いずれにせよ、何かをやらかしてしまいそうで、非常に怖い。できるなら触れさせたくない…。

 

なんてことを思っている間に、7歳のお友達の優しさに長女は甘え、もうコントローラーを握っていました。まずはそのお友達に「貸してくれてありがとう、優しいお兄さんだね」と御礼を言い、遠くで見守っていたお父様にもご挨拶をし、長女が4WDを暴走させないように、コントローラーを握りたい気持ちをおさえ、どの方向に車が走ってもキャッチできるようにアキレス腱を伸ばし「さあ、やってごらん!」とオットは言いました。

 

いざやってみると想定よりも奇想天外なことは起きず、まともにラジコンを楽しむことができました。父親のこちらは嫌な汗をかきましたが…。その後、一度はお友達にコントローラを返すことができたのですが、長女の視線はまだラジコンに…少しの間を置いて「もういっかいやらせて」と言いました。とっさに「さっき貸してもらったでしょ?」と返してしまいましたが、その言葉が悪かったのか長女は「もういっかいやるー貸してもらうー!」とゴネ始めました。

 

日常のシーンで、子どもの“らしさ”を引き出し伸ばすことができるコミュニケーション

もう一度聞きます、このあと皆さんならどうしますか?加えると、もう昼の12時です。お昼ご飯は食べていません。次女はグズり始めています。正直もう帰りたい。

 

親のタイムスケジュールと、子どもの遊びの利害がぶつかることって結構ありませんか?正直、育休を取得して毎日四六時中一緒にいると、仕事をしていて土日に感じていたよりも何十倍もこの気持ちになります。でも学んだ話によると、子どもには時間感覚が無いので、昨日・今日・明日の概念がありません。つまり、先を見越して今こうするということができず、常に目の前のことにまっしぐらなのです。そりゃぶつかるわ。

 

でもラジコンというのはさておき、子どもは遊びに夢中で、子どもの仕事は遊びです。遊びを通じて様々なことを学び、生きていく力を身につけていきます。子どもはどんなことでも楽しむ天才ではありますが、その中でもかなりの食いつきを見せている遊びです。これを成長の機会にできないか。私はそんな風に日々を捉えるように意識しています。

 

正解なんてありませんが、私はこんな風に対応しました。

オット:そうか、じゃあお兄さんにもう一度貸してって一緒に言ってみようか。

長女:うん!!

オット:でももうすぐお昼ごはんの時間だし、お兄さんもそうだと思うから、ちょっとだけ借りて遊んだら、お兄さんにお返しできる?

長女:うん!!

という流れで会話をし、お兄さんに借りて、数回走らせ、じゃあこれが終わったら返そうねともう一声かけたところ、長女が満足そうにお兄さんに駆け寄り「ありがとう!」と言ってコントローラを返しました。そのあともグズることなく「バイバーイ!マタネー!」と言って歩き始めました。私はちょっと感動しました。

 

もしあの時、私が長女に対し、しつけようとして「さっき借りたでしょ、もうお昼だから帰るよ!」と言ってたらどうなっていたでしょうか?まあ、泣くのは想像に容易いでしょう。でも泣くくらいどうでもいいのですが、長女にとっての成長機会を失うことになっていました。

  • 聞き分けの良い子に育つかもしれないが、楽しいと思ったことを継続することをやめてしまうかもしれない(集中力・継続力の欠如)
  • お兄さんにちゃんとありがとうと言って返すことができなかったことで、お互いに自律の機会を奪ったかもしれない
  • このあと尾を引いて、お昼ご飯も食べないかもしれない

などなど。

 

ついつい父親は合理的・論理的にコミュニケーションを取ってしまいます。また相手が子どもなので口喧嘩で負けるわけがありません。そのコミュニケーション、本当に意味があるのでしょうか?でもそのコミュニケーション1つを意識することで、子どもが健やかに育つかもしれないと思いながら過ごすように気をつけています。

 

ちなみに私のヨメは非常にこのコミュニケーションが得意です。本人の意思を尊重し、少しやらせてから、こちらの意図やルールを伝え、納得を引き出します。どうやら、言うことを聞いてくれないからどうすればいいか?を試行錯誤したなかで、これが最もお互いストレスがなく、子どもにとって良いと思ったようです。

 

ぜひ楽しい育児をしていきましょう。

 

ではまた。